商談解析ツールおすすめ8選|3つのタイプと選び方・注意点を解説

商談解析ツールを入れると、マネージャーが同席できなかった商談の内容も記録から確認できます。評価機能を備えたツールなら、どこでつまずいたかを共通の基準で振り返ることも可能です。

ただし、採点結果が示されるだけでは、次の商談で何を改善すべきか判断できない場合があります。そのため、ツールを選ぶ際は、評価機能の有無だけでなく、具体的な改善方法まで提示されるかを確認することが重要です。

この記事では、解析の深さで分かれる3つのタイプと、おすすめ8ツールの比較を解説しています。

商談解析ツールとは、商談内容をデータ化して振り返りや改善に活かすツール

商談解析ツールとは、商談の音声や書き起こしをデータ化し、振り返りや改善に活かすツールです。

商談の録音・録画が残っていない場合、マネージャーは担当者の報告や記憶に頼って商談内容を把握することになります。

当社が、来店型店舗の営業・販売業務に従事する1,008名を対象に、接客内容を把握・記録できているかを調査したところ、「全く把握・記録できていない」が15.7%、「ほとんど把握・記録できていない」が34.0%で、あわせて49.7%でした。

来店型店舗の接客に関する調査ですが、顧客との会話を十分に記録できていないケースがあることを示しています。

※当社調べ。来店型店舗における営業・販売業務従事者1,008名へのインターネット調査(2026年2月)

商談解析ツールは、解析の深さで3つのタイプに分かれます。

タイプ 主な役割 返ってくるもの 向いている企業
記録・要約中心 商談を記録して共有する 録音・録画、文字起こし、要約 議事録の作成時間を減らしたい
解析・可視化中心 会話の中身を数値や分類で示す 発話量、話した割合、話題ごとの分類、投げた質問の抽出 担当者ごとの傾向を比べたい
評価・育成中心 評価の軸で採点し、改善点と次の行動を返す 項目ごとの採点、良かった点と改善点、次回のトーク、1on1の論点 受注率を上げたい、担当者間の差を埋めたい

本記事では、各ツールの主な用途・特徴をもとに記録・要約中心、解析・可視化中心、評価・育成中心に分類しています。複数のタイプにまたがる機能を持つツールもあります。

後述する8ツールのうち6ツールを、評価・育成中心に分類しています。AIによる採点と次の行動の提示まで対応する製品は珍しくないため、比較するときは評価機能の有無だけでなく、評価の内容と改善提案の具体性が判断材料になります。

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商談解析ツールを選ぶ際のポイント

商談解析ツールを選ぶ際に確認する項目は下記の4つです。

  • 必要な解析の深さ
  • 対応する商談形式
  • 営業支援システムとの連携
  • フィードバックの返り方

機能の多さで選ぶ必要はありません。確認するのは、自社の課題に合うかどうかです。

必要な解析の深さ|記録・可視化・評価のどこまで要るかで選ぶ

記録と要約だけでよいのか、会話の中身の可視化まで必要なのか、評価と改善提案まで欲しいのかで候補が変わります。

ただし、評価まで出るツールは少なくありません。評価機能の有無だけでは候補を絞りにくいため、記録と要約だけで十分な場合は、その機能を中心に候補を選びましょう。評価と改善提案まで必要な場合は、評価項目や提案内容の具体性を比較することが大切です。

記録・要約中心のツールを選んで評価まで期待すると、採点と改善の設計を自社で行うことになります。

自社が把握したいのは、発話量や会話内容なのか、それとも商談の進め方に対する評価や改善点なのかを整理しましょう。

対応する商談形式で選ぶ

オンライン・電話・対面のどの商談が多いかで候補が変わります。Web会議の連携に強いツール、電話の解析に強いツール、対面の録音に対応するツールが分かれるためです。

自社の商談がどの形式で構成されているかを確認してから選びましょう。

既存の営業支援システムと連携できるかで選ぶ

SFA・CRMなどの営業支援システムと連携できるかを確認します。文字起こしと要約が活動履歴へ自動で入るか、案件情報の更新まで行えるかが分かれ目です。

連携できない場合、解析結果を確認するために別の画面を開く必要があり、記録が十分に活用されなくなるおそれがあります。

フィードバックの返り方で選ぶ

採点結果が出るだけか、改善点まで示されるか、次回のトークまで用意されるか、1on1の材料になるかで差がつきます。同じ評価・育成中心のツールでも、出てくる内容の細かさは製品によって違います。採点の軸が固定か、自社の評価項目を設定できるかも分かれます。

判断の目安は、返ってきたものを読んだ担当者が、次の商談で何を言うかを決められる状態になっているかどうかです。「この商談は62点でした」で止まるのか、「この発言の場面で、代わりにこう言えた」まで来るのかで、読んだあとの行動が変わります。

話した割合や沈黙の回数といった数値は、どう読むかの基準が製品側か自社側のどちらかに要ります。

現場の担当者がそのまま使える形になっているかどうかが、導入後に使われ続けるかの分かれ目になります。

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商談解析ツールおすすめ8選を比較|タイプ別の一覧

商談解析に対応する8ツールを、タイプ別に紹介します。

ツール名 タイプ 提供会社 向いている企業
セールスエース 評価・育成中心 インプレックスアンドカンパニー(当社) 商談数はあるが受注率が上がらない、担当者間の差を埋めたい
Bring Out 評価・育成中心 株式会社ブリングアウト 商談ノウハウを構造化し、Salesforce入力の負荷を減らしたい
AmiVoice SalesBoost 評価・育成中心 株式会社アドバンスト・メディア 対面営業の記録・解析とロープレ育成をまとめて標準化したい
ナレッジワークAI商談記録 評価・育成中心 株式会社ナレッジワーク 商談記録を統一し、営業支援システムへの入力負担を減らしたい
MiiTel 評価・育成中心 株式会社RevComm 電話を起点に会話を記録し、話し方の改善まで進めたい
ailead 評価・育成中心 株式会社ailead 商談品質のばらつきを標準化し、育成につなげたい
amptalk analysis 解析・可視化中心 amptalk株式会社 記録と入力の工数を減らしながら会話の中身も解析したい
ACES Meet 記録・要約中心 株式会社ACES 議事録の作成時間を減らし、商談内容を組織内で共有したい

今回紹介する8ツールには、商談の記録・解析をツール単体で行うものと、解析結果の活用や営業組織への定着まで伴走支援するサービスが含まれています。各社の情報は2026年10月調べです。

セールスエース

タイプ:評価・育成中心

当社が提供するセールスエースは、アポイント獲得時の会話や商談の全文書き起こしをインプットして使います。商談を採点し、良かった点と改善点を提示するAIツールです。採点は、10段階の総合評定と8つの評価軸による診断で構成されています。

評価軸は、関係構築力・聞き出す力・深掘りする力・グリップする力・受け止める力・踏み込む力・主張の強さ・根拠の強さです。

各軸には、その商談で実際に何が起きたか(Fact)、そこから何が読み取れるか(Read)、次にどうするかの3点がセットで示されます。3点目は、改善する軸では次に何をするか(Next)、維持する軸では続けるべきこと(Keep)が返ります。点数だけが並ぶ形ではありません。

診断結果から、改善を優先すべき項目と、維持したい強みを確認できます。

採点とあわせて生成されるのが、次回の商談で使うトークストーリー、想定外の質問への備え、担当者本人へのフィードバックです。

Proでは「アポ獲得」と「商談」のモードが使え、上位のPro MAXには相手企業の分析と仮説構築を行うモードが加わります。料金はProが1IDあたり月額8,800円、初年度は特別価格の月額7,920円で、Pro MAXは個別見積りとなっています。最小契約数は10ID、最低契約期間は6か月です(いずれも税別)。

Bring Out

タイプ:評価・育成中心

株式会社ブリングアウトが提供するAI商談解析ツールです。実商談を録音・文字起こしし、要約やスコアリング、重要箇所の抽出を行います。

全商談を対象にした自動採点に対応し、進捗・情報の欠落・失注リスクを検知します。次回アクションの提案やSalesforceへの自動登録にも対応しています。

商談要約の技術で特許を取得し、ISO/IEC 27001も取得しています。

AmiVoice SalesBoost

タイプ:評価・育成中心

株式会社アドバンスト・メディアが提供する、音声認識AmiVoiceとAIの営業力強化シリーズです。単一の製品ではなく、営業を支援するAIエージェント、営業力を鍛えるAIロープレ、商談・接客の会話記録・解析ソリューションがそれぞれ別の製品として構成されています。

SalesBoostシリーズでは、商談の記録・解析、リアルタイム支援、AIロープレを、それぞれの製品で提供しています。

企業ごとに評価項目を設定できる点が特徴です。採点の軸が固定ではない形になっています。

ナレッジワークAI商談記録

タイプ:評価・育成中心

株式会社ナレッジワークが提供する商談記録ツールです。Web会議、IP電話、対面商談を録音・録画し、全文を文字起こしします。

商談レポートはAIが自動で作成し、要約・フィードバック・スコアリング・正誤判定・ネクストアクションが返ります。要点を営業支援システムへ自動入力し、参加者や要約内容を活動履歴へ反映できる点も特徴です。

通常価格は1ユーザーあたり月額5,000円です。製品名に「記録」が入りますが、スコアリングとフィードバックまで提供されています。

MiiTel

タイプ:評価・育成中心

株式会社RevCommが提供する音声解析AIです。電話を解析する「MiiTel Phone」、Web会議を解析する「MiiTel Meetings」、対面会話を解析する「MiiTel RecPod」などで構成されています。

電話を自動録音・文字起こしし、会話をAIが分析・採点します。AIコーチが改善提案を返し、ハイパフォーマーの話し方をベストプラクティスとしてデータ化できます。発話量などの会話データの可視化と、感情分析にも対応しています。

月額料金は利用する製品やID数によって異なるため、問い合わせが必要です。電話を起点にした構成が他製品との違いになります。

ailead

タイプ:評価・育成中心

株式会社aileadが提供する、対話データを統合・構造化するAIエージェント基盤です。商談・面接・会議などの対話データを扱い、会話が終わった時点からCRMの更新・評価レポート・ネクストアクションを自動生成します。

全商談にAIがフィードバックを返し、トピック・合意・懸念・次アクションを抽出します。話者分離、Web会議録画、IP電話録音、対面商談のオフライン録音にも対応しています。

ITreviewのセールスイネーブルメント部門およびSFAツール部門で顧客満足度No.1に認定されています(2026 Summer)。料金はBasic・Middle・Enterpriseの3プランで、いずれも問い合わせが必要です。15名から利用できます。

amptalk analysis

タイプ:解析・可視化中心

amptalk株式会社が提供する電話・商談解析ツールです。電話、Web会議、対面商談を文字起こし・要約・解析し、SalesforceやHubSpotなどの営業支援システムへ連携します。

話者分離に強く、1台の端末で録音した対面商談でも誰がいつ話したかを判別可能です。ヒアリング解析では、営業が顧客に投げた質問を抽出できます。要約では予算・決裁者・ニーズ・導入時期などの項目を拾います。

料金は公開されていないため、問い合わせが必要です。同社はロープレを支援する「amptalk coach」も提供しています。

ACES Meet

タイプ:記録・要約中心

株式会社ACESが提供するAI議事録・商談解析ツールです。東京大学松尾研究室発の企業が開発しています。

Web会議を自動記録して文字起こしし、議事録を自動で作成します。スマホアプリを使えば対面の商談・会議も記録でき、独自の話者分類技術で誰が話したかを判別します。業界用語や固有名詞は、使うほど学習が進む仕組みです。

Salesforceと連携し、商談内容をSalesforceの項目へ自動反映できます。料金は公開されていないため、問い合わせが必要です。

商談解析ツールの記録が増えても、次の行動までは決まらない

商談解析ツールには、文字起こしや要約に加え、発話割合や沈黙の回数、話す速さなどを可視化する製品があります。ただし、数値が分かるだけでは、具体的な改善行動にはつながりません。

例えば「沈黙が18回」と表示されても、相手が考えていたのか、質問に答えられなかったのかによって、取るべき対応は異なります。

その判断のためにマネージャーが録音を一件ずつ確認していては、商談数が増えるほど負担も大きくなります。

そのため、ツールを選ぶ際は、記録や数値の可視化だけでなく、改善が必要な場面の特定、具体的な改善提案、次回の商談で取るべき行動の明確化まで対応しているかが重要です。

製品によって対応範囲は異なりますが、記録を次の行動につなげるまでの流れは、下図のとおりです。

関連記事:営業ロープレ・商談レビューサービスおすすめ12選|違いと選び方を解説

商談解析ツールを導入・運用する際の注意点

商談解析ツールは、導入するだけで十分に活用できるわけではありません。導入目的に応じた評価基準の整理や、録音・解析の運用ルール、商談を確認する担当者の設定など、事前の準備が必要です。導入・運用時は、下記の3点を確認しましょう。

評価の軸を決めてから導入する

商談の評価・育成を目的に導入する場合は、何を評価し、どう改善につなげるかを先に整理しましょう。製品に設定された評価軸と自社の営業プロセスが合っているかも確認が必要です。

録音・解析の運用を事前に決めておく

商談を録音・解析する場合は、顧客への事前案内や同意取得の方法、社内規程、プライバシーポリシーなどを確認し、適切な運用を決めておきます。録音に一律の同意義務があるという単純なルールにはなっていないため、自社で確認すべき項目を洗い出す形で進めましょう。

確認する商談と改善施策の担当者を決める

導入後に確認する商談と、改善施策の担当者を決めておきます。全商談を同じ密度で見ようとすると続きません。

あわせて、記録やスコアを人事評価のためではなく、商談改善のための材料として活用する方針を先に共有しましょう。人事評価に使わない場合は、口頭で伝えるだけでなく運用ルールにも明記しておくと現場に伝わりやすくなります。

商談ごとに改善を積み上げるならインプレックスアンドカンパニー

商談解析ツールは、評価機能の有無ではなく、記録のあとに何が返るかで選びます。採点まで返る製品が珍しくないためです。

導入するときは、評価の軸を先に決めておきましょう。そのうえで、確認する商談と改善施策の担当者を決めます。

当社は、トップセールスの知見と営業の原理・原則を組み込んだ「マネジメントシップ型AIツール」のセールスエースを提供しています。共通の8つの評価軸で商談内容を採点し、良かった点・改善点・次回に向けた行動を提示します。

採点に加え、商談のどの場面でつまずいたかを特定し、その場面で代わりに言えた一言を台詞の形で提示します。

あわせて届くのが、担当者本人に向けたメッセージです。レポートには「熱血指導 & 思考トレーニング」というパートがあり、その商談で何が一番大事だったのか、本人のどの動きが効いていたのかが、本人に向けた言葉で書かれます。

(例)田中さん、この商談で一番効いていたのは、中村さんが「現場はパソコンを触らないんですよ」と言った直後に、機能の説明へ逃げずに「現場の方が一番手間に感じているのは、どの作業ですか」と聞き返したところだ。あの一問で、中村さんは「月末の集計で毎回2日つぶれる」と自分から話し始めた。相手の不安を、相手の言葉で課題に変えた一手である。

※架空の商談をもとにした出力イメージです。

採点と改善点の提示だけでは、担当者が次の商談に前向きに取り組めるとは限りません。そこまでを設計に入れている点が、当社が力点を置いているところです。

さらに、レポートの最後には設問が3問返り、そこに答えは書かれていません。次回の商談前にマネージャーと擦り合わせることを前提にした設計です。商談解析をマネジメントの代わりにするのではなく、マネジメントが機能するための材料にするという考え方になります。

当社はツールの提供だけでなく、営業組織へ定着させる運用設計まで支援しています。商談ごとの改善を積み上げ、営業で未来を動かしていきましょう。

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商談解析ツールに関するよくある質問

商談解析ツールと議事録作成ツールは何が違いますか

議事録作成ツールは、会話の記録・要約・共有を主な目的とします。一方、商談解析ツールには、記録・要約を中心とする製品から、会話内容の分析や改善提案まで対応する製品があります。

商談解析ツールは営業支援システムと併用しますか

必須ではありませんが、SFA・CRMなどの営業支援システムと併用すると、商談内容と案件の進捗を紐づけて管理しやすくなります。

商談解析の結果は本人とマネージャーのどちらが見るものですか

両方です。本人は自分の商談を確認でき、マネージャーは同席できなかった商談を同じ基準で見られます。

商談解析ツールを入れれば、上司によるフィードバックは不要になりますか

不要にはなりません。ツールが返すのは材料であり、その材料をもとに何をするかを決める場は残るためです。

トーク比率や沈黙の回数が分かると、営業は改善しますか

数値だけでは判断できません。同じ数値でも商材や相手によって意味が変わるため、どの場面でその数値になったかまで見る必要があります。