営業派遣の費用とは?相場と内訳、マージン率の見方を解説

営業派遣の費用は、稼働した時間と単価で決まります。必要な時間だけ借りられれば、使わない時間の人件費まで抱えずに営業力を補えます。

営業派遣とは、派遣会社が雇用する営業人材を、自社の指揮命令のもとで受け入れる形態です。支払う金額には、本人の賃金だけでなく、派遣元が負担する費用も含まれています。

この記事では、費用の内訳とマージン率の見方を整理し、同じ単価でも成果に差がつく理由を解説しています。

営業派遣の費用相場

厚生労働省の令和6年度の集計によると、営業職の派遣料金は1人1日8時間あたり24,207円が全国の平均です。

消費税を含む速報値で、時間あたりに直すと約3,000円になります。この平均額を1日8時間、月20日の稼働に当てはめた換算例は下記のとおりです。

単位 金額 金額の出どころ
1時間あたり 約3,000円 24,207円を8時間で割った額
1日あたり 24,207円 営業職の全国平均(令和6年度・消費税込)
1か月あたり 約48万円 24,207円に20日を掛けた換算例

実際の派遣料金は、任せる業務、担当者に求める経験、契約の条件によって変わります。

交通費や実費は、単価と別に請求されることがあります。

派遣料金には、スタッフの賃金以外の費用も含まれます。

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参考記事:令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)|厚生労働省

営業派遣の費用の内訳|賃金とマージン率の見方

支払う費用の内側は下記の表のように分かれます。

内訳 内容
派遣スタッフの賃金 本人に支払われる給与
社会保険料 派遣元が負担する法定福利費
教育訓練費 派遣元が行う研修の費用
有給休暇の費用 派遣元が負担する有給取得時の賃金
派遣元の運営費と利益 募集・労務管理・利益

派遣料金のうち賃金以外が占める割合を、マージン率といいます。計算式は労働者派遣法施行規則第18条の2で定められています。1人1日あたりの派遣料金の平均額から賃金の平均額を引き、派遣料金の平均額で割った割合です。

同じ集計によると、営業職の賃金は1人1日あたり16,193円です。派遣料金24,207円には消費税が含まれるため、税を除いた22,006円と比べると、差は約5,800円になります。

平均で見たこの約5,800円が、そのまま派遣元の利益になるわけではありません。表にある賃金以外の費用が、ここから支払われます。マージン率が低い会社ほど得とは限らないのは、このためです。

派遣会社は、マージン率をインターネットなどで情報提供することが労働者派遣法で義務づけられています。

料金体系ごとの支払総額は、下記の図のとおりです。

参考記事:労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律施行規則|e-Gov法令検索

営業派遣の費用を比較するときに確認する4項目

見積もりを見比べるときに確認するのは、下記の4点です。

  • 単価に含まれる範囲
  • 交通費と実費の扱い
  • 最低契約期間と最低時間
  • 担当者の経験と交代の条件

特に差が出るのが、単価に含まれる範囲です。同じ時間単価でも、管理者の工数やKPI管理まで含む場合と、担当者の実働だけの場合があります。

含まれていない業務は、自社の担当者が引き受けることになります。見積書の金額が安くても、その分は自社の人件費として残ります。

単価や内訳を押さえても、借りられる最小の単位が大きいと、使わない時間の費用まで払うことになります。

関連記事:営業の人件費を削減・最適化する方法|固定費の変動費化と生産性向上のポイント

関連記事:営業派遣のおすすめ会社11選|営業代行との違いと会社選びで確認する項目を解説

必要な時間だけ営業派遣を使う|飲食店向けサービス事業者の場合

当社が提供するセールスアイドルは、飲食店向けのスポット型営業派遣サービスです。

料金は「稼働時間 × 単価 + 交通費等」で決まる変動費型です。

多くの飲食店で手が空く14時から17時のアイドルタイムに絞っており、稼働は時間単位・曜日単位で調整できます。

想定単価は1時間あたり3,500円から5,000円です(2026年10月時点)。店舗巡回や販促活動を担うのがライト、新規開拓や加盟店開拓、商談設定、提案営業を担うのがスタンダードです。KPI管理やメンバー育成、品質管理まで担うのがマネジメントになります。

対象は、POSレジや決済、予約システム、食材卸、店舗DXなど、飲食店に営業する事業者です。採用と育成の期間を置かずに、営業経験者を必要な時間だけ配置できます。

必要な時間だけ借りられたとしても、その時間に成果が出るかどうかは別の問題です。

営業派遣は単価ではなく費用対効果で比べる

同じ時間単価でも、1か月後に残っているものは違います。ここまで見てきたのは支払う金額で、ここから見るのは、その金額がどれだけ成果に変わるかです。

確認するのは下記の2点です。

  • 稼働が止まったときの体制
  • ナレッジが派遣元に残る仕組み

担当者が体調を崩したときや相性が合わなかったときに、派遣元が代わりの人員を出せるかを確認する必要があります。成果が想定どおりに出ないときの追加の支援も同じです。

出せない場合、その期間の営業活動は止まります。単価の数百円の差を取りにいくより、その間の商談が動かないことのほうが響きます。

もう一方は、商談の記録、断られた理由、効いたトークが派遣元に蓄積されるかどうかです。担当者個人の経験だけで動く体制では、その人が抜けた時点で何も残りません。

次の担当者へ引き継がれる仕組みがあるかどうかで、2人目以降の立ち上がりが変わります。

マージン率が低いほど良いとは限らないのは、この2点の原資が賃金以外の部分にあるためです。

見積もりを比べるときは、この2点をそのまま質問として投げるとよいでしょう。同じ条件で見積もりを取ったうえで、金額の差が何の差なのかを聞きます。

営業派遣の費用・活用のご相談はインプレックスアンドカンパニーへ

営業派遣の費用の中身は、賃金だけではありません。マージン率が低い会社ほど得とは限らないのは、このためです。

借りられる最小の単位が小さければ、使わない時間の費用を抑えられます。

比べるべきは単価そのものではありません。時間あたり数百円の差より、稼働が止まった期間と、引き継がれなかったノウハウのほうが後から効いてきます。

当社は2010年の設立以来、飲食店向けの営業支援を10年以上続けてきました。飲食店の開拓には、店舗の手が空く時間に営業経験者を配置するセールスアイドルが向いています。424名のスタッフを抱え、労務管理と品質管理を自社で行っています。労働者派遣事業と有料職業紹介事業の許可を保有しています(派13-305091、13-ユ-308365)。

セールスアイドルの詳細は下記ページよりご確認ください。

https://www.imprexc.jp/lp/salesidle/

営業派遣の費用に関するよくある質問

営業派遣と営業代行では費用の考え方がどう違いますか

派遣は稼働した時間に対して支払います。代行は契約内容により、活動量や成果に対して支払う形です。受注や売上を保証するかどうかは、どちらも契約の内容によります。

派遣会社のマージン率はどこで確認できますか

多くの派遣会社が公式サイトで公表しています。厚生労働省の労働者派遣事業報告によると、インターネットで情報提供している事業所は77.5%でした。令和6年度に報告書を提出した事業所に占める割合で、複数回答です。

見積もりを取るときに何を伝えればよいですか

任せたい業務、必要な稼働時間、期間の3点を先に決めて伝えます。この3点がそろっていないと、各社の見積もりが別々の前提で出てきて、比べられなくなります。

いちばん安い営業派遣会社を選んでも問題ありませんか

単価だけでは判断できません。稼働が止まったときに代わりを出せる体制があるか、終わったあとにノウハウが次の担当者へ引き継がれるかを先に確認します。そのうえで、同じ条件の見積もりで金額を比べます。